2013年3月28日木曜日

至福の時!  ペレーニのチェロ

 3月28日、ミクローシュペレーニのチェロは最高の芸術でした。チェロ1本でクリスタールホール全館が共鳴していました。妻のハンドバックまで共鳴し、携帯のバイブと勘違いしたほど。

 1部のガスパール・カサドの無伴奏チェロ組曲はジプシーの踊りやフラメンコを連想させる躍動感あふれる演奏。珠玉の一品。

 何と言っても2部のコダーイの無伴奏チェロソナタは圧巻。ペレーニの演奏は、まったく自由であり、自然の中に解き放たれて行く感じ。チェロ1本でありながら、弦楽合奏を聞いているような多様な響き。ラストに向かって徐々に仕上げていくというより、我々聴衆が仕上げられた感じです。チェロとホールと聴衆が一つにになって、共鳴した、響いたという感じでした。

 クリスタルホールが、静かに泣いていた、いつの間にか涙がにじんでいた。

 至福の時に感謝!ペレーニに、関係者のみなさんに。

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